水鉄砲? 1/1
今回は厳密にはプラモデルじゃなくて、水鉄砲の改造です。
映画「ブレードランナー」の主人公デッカードが所持していた拳銃は通称「デッカードブラスター」と呼ばれ、高い人気があります。
日本のモデルガンも発売されており「留之助ブラスター」と呼ばれていて、とても出来が良いのですが、定価8万円ぐらいする高価なものでなかなか手が出ませんでした。
そんな中、昨年あたりに発売されたこの水鉄砲は、デッカードブラスターの形状を忠実に再現されていることで話題になりました。
定価千円ちょっとでデッカード気分になれるお得なアイテムを、もっと本物っぽく加工してみます。
「留之助」から出ている実物の写真集を兄貴からもらっているので資料もばっちりです。
ということで、今回のテーマは「おもちゃを本物らしく」です。
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5月23日 実物はこんな感じ。「高木さん」という方が監修してるみたいです。改造にあたってはあえてネットを検索しないことにしました。 たぶん超絶うまい人が見事な改造をしてると思うのでへこまないように。 |
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袋から出したところ。全体はクリアブラックで、グリップのところはクリアオレンジで別パーツになっています。 本物もグリップは琥珀色のクリアパーツなので、この状態でも十分カッコいいですね。 |
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赤ポツが水がでるところです。パーツは見事にモナカ割。。 |
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グリップ後ろの吸水口は本物にも穴が開いているところにうまく合わせてます。水鉄砲なのに配慮がすごいです。 グリップ下には本物には2箇所穴が開いてます。。 |
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トリガーガード前のところのモールドも本物と同じようなモールドが入ってます。ともかく再現度がすごい! |
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まずはばらさないと改造できないので、モナカ割のパーツを真っ二つにします。 水鉄砲なのでばっちり隙間なく接着されてますのでこれが結構大変でした。 |
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数か所パーツ割れなど発生しながらもなんとかばらせました。割れたところは後で修復します。 |
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グリップパーツはクリアのまま使うので、ここは割らないよう丁寧にはずします。 数か所のダボに接着剤とくっつけてあるので、裏からダボを削りながらはずしていきます。 |
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完全にばらしました。もちろん水鉄砲機能は失くしますが、引き金は引けるとちょっとうれしいので、写真にある赤いパーツは残しています。 |
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まずは組み込むトリガーについて、合わせ目を処理しました。 |
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奥に写っているのが本物のミニ写真集。まずは銃口を仕込むためにパーツを宇宙戦艦ヤマトの波動砲のように切り欠きます。 |
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このオレンジのパーツはなぜか水鉄砲の袋の中に不要なパーツとして入っているもの。 みておわかりのようにぴったりサイズ。改造を前提とした「確信犯」的パーツです。 |
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銃口の上に付いている用途不明の形状については、大きめのバーニア市販パーツをいくつか組み合わせて再現してみます。 |
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完全な再現度とまではいきませんが、雰囲気は出たかなと。 |
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先端のトンガリパーツも市販パーツを組み合わせてます。ここはちょっと再現度低いですね。後で考えます。 |
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スライドの横2箇所に付いている緑色のLEDパーツは本当にLEDを仕込みました。形だけで光りませんが。 |
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スライド天面前方に1箇所、中央に2箇所あるマイナスモールドパーツは、元の水鉄砲にもちゃんとモールドされているのですが、合わせ目を消しやすくするために市販パーツに置き換えました。 |
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スライド天面の一番先についているナットについては、内側に六角レンチを使う穴が付いています。本物を探して付けるとよりリアルだと思いますが、探すのも面倒なので、市販の半円パーツに焼き鏝方式で六角形のモールドを追加します。 |
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くっつけるとこんな感じです。 |
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大体ディティール作業も終わりに近づいたので貼り合わせて合わせ目を消していくのですが、持った時のずっしり感が欲しかったので、ビー玉をグルーガンで詰め込めるだけ詰めてみました。本当は鉛板がいいのでしょうが、貧乏モデリングということで。 |
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合わせ目をしっかりと処理したあと、マガジン下にある2つの穴を再現。 |
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再現度の低さが気になっていた銃口先端のパーツを作り直します。電動ドリルのチャックに5ミリプラ棒をかませて、旋盤方式でパーツを作りました。 |
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完璧とまではいきませんが、なかなか雰囲気は出たのではないでしょうか。 |
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クリアグリップ以外にサーフェイサーを吹きました。一気に本物らしくなりますね。 実物はそんなに小奇麗な仕上げではないので、わざと荒めに仕上げています。 |
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スライド部分をシルバー+黒で塗装したあとマスキングし、シリンダーその他の部分をツヤあり黒で塗装します。 |
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マスキングを剥がしたところ。この後実物写真を見ながら汚しやチッピングを施していきます。 それでは完成状態はギャラリーの方でご覧下さい。 |