ギャプランの製作記録

BANDAI HGUC 1/144

 サイコガンダムに引き続き、Z時代の可変MS、 ギャプランを製作することにしました。HGUCとしては 追加プースターも付いていて大型の方ですが、サイコ の後なので、ちょっと気が楽(^_^)。
キットの出来は非常に良好です。ぱっと見、単純な 変形機構だと思ってましたが、組んでみると特に胴体 部分の変形については「よくこれだけ煮詰めてるなあ」 と感心しっぱなし。変形構造は極力表に出ず、それで いてしっかりとロック機構があり小気味いいです。 こういうキットは塗装せずに、ガチャガチャと変形を楽しむ のが一番ではないかな?という気もしますが、やっぱり ワタシは大人気なく全塗装しちゃうでしょう(^^;)
ただ、今回の製作テーマを「可動を損なわない」と設定し、 なるべくストレスなく変形できるよう目指してみます。

 

1枚目です   1月21日
 
仮組みしたところ。ダボを斜めにカットしながら5時間弱で 組上がり。いつもどおりプロポーションには満足ですが、 手首とバインダーのポリむき出しの箇所はちょっと気になるかな?
2枚目です    
まずは気になる手首の改修からやってみます。 ギャプランといえば、指を交差させて組み、バインダー のランチャーを撃つシーンが有名ですので、その再現を 目指し、可動指を製作します。
参考にしたのが、岬氏のムック本「ガンプラスクラッチ ビルドマニュアル」と、MG誌に掲載されていたトールギス のフルアクション化の記事です。以下作成手順は簡単に 紹介しますが、上記の参考資料を読む方が絶対わかりやすい と思います(^^;)
3枚目です    
用意したのがエバーグリーン社の2mm幅の スジが入った0.5mm厚のプラ板と、直径0.7mm のプラ丸棒、それにタミヤの0.3mmプラ板です。
これを写真のように切り出していきます(うちのデジカメ の接写限界で見にくいかと思いますが)。
4枚目です    
難しいのが穴の周辺の切り出し。強度をなくすほどには 薄すぎず、かつ厚すぎないよう心がけて下さい。関節一つ に3枚、穴を一枚ずつ逆にしながら貼り合わせます。 穴が2つ並ぶ箇所にはプラ棒を差し、乾燥するまでずれないように しておきます。
5枚目です    
次にこれらをプラ棒でつなぎます。接着はプラセメント、 流し込みのやつは関節が固まってしまうので厳禁です。 ポイントとしては穴とプラ棒の摩擦係数。ここで、 武器の保持力が決まります。自分の場合、 プラ棒にちょうど合う径のピンバイスがなく、0.1mm ほど大きい穴を空けましたが、おかげでユルユルです (-_-)。いまのとこ、サーフェイサーを染みこませる ことで何とか保持力高めようと考えてますが、みなさん はしっかりと芯に合う穴を開けましょう。
6枚目です    
ある程度乾燥したら、やすりなどを用いて 整形し、指の上側にあたる部分に0.3mmプラ板を 貼って厚みを出します。乾燥後に最終整形。この作業はいかにもつなげただけ の印象を変えるにも役立ちます。
指の基部は左右に広げられるようになってます。 全て組み立てにはプラセメントを使ってますので、 基部を接着したらあと戻りはできません。どっかの 指の関節が壊れても修繕は不可能ですので、 可動の状態をしっかり事前確認しておきましょう。 不安があるならこの時点で作り替えた方がいいです。
7枚目です    
キットの手の甲はそのままを利用し、 指パーツ後部は手首のBJと一体化してますので 前後に切断します。あと 手のひら部分もプラ板で簡単に。
8枚目です    
まあなんとか 形にはなったかな。実はちょっと指が長すぎて、 第二関節部分を幅詰めしてます。強度面は大丈夫 だったのですが、一部関節に接着剤が流れ込んだ 箇所は動かなくなりました・・・
9枚目です    
ここまでで手首の工作は一応完成。ギャプランは サーベルぐらいしか持たないのでやりません でしたが、ライフルなどを持たせる場合は 固定用の穴を手の平に開けましょう。
材料費は両手で20円ぐらい。作業時間は 15時間ほど。お金がなくて、ヒマがある人は ぜひチャレンジを!
10枚目です   2月7日
 
ここからは下半身の製作です。 1/144でわりと気になるのがエッジ部分です。ここが そのままだと非常にプラスチック感がただよいますので、
1.裏から削ってエッジを薄くする(うすうす攻撃)
2.表側から角度を付けて削り、プラっぽさを軽減
3.厚みの部分にディティールを追加する の3つのうち、その場所に合うものを選んで加工していきます。
11枚目です    
上記のうち1を使ったところです(足首アーマー)。 加工前も写真とって比較すればわかりやすかったですね。
12枚目です    
ヒザアーマーは2の加工です。 微妙に1の加工も併せてやってます。 その辺は好みで。
あとワザワザ言うまでもないですが、チョコチョコと スジ彫りなんかを追加しています。
13枚目です    
脚のフレア部分は3の加工です。 これは面倒くさいのであまりお奨めしないです(^^;) エバグリの0.5mm×2.0mmの細切りを プラの厚みの半分に貼っています。 微妙にRのついたところは手でしごくようにして カーブさせて大体合うように。後はデザインナイフで 切り込んで調整しましょう。
14枚目です    
自分にしては珍しく、フロントアーマーの 裏打ちをしてみました。あまり見えない部分なので ディティールは適当です。言い忘れましたが、これはエッジ処理も兼ねて ます。
4.エッジ部分にプラ板を貼り、削りこむ
を追加しておきますね(計画性ゼロっす)。
あと塗装を考えて可動部分を切り離してます。 塗装後再接着する予定です。
15枚目です    
リアアーマーも裏打ち。こっちは結構 見える部分になるので多少ディティールつけてます。 写真で見るとまだまだ寂しいですので、あとでディティール 追加します。

part2

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