ハンムラビ

バンダイ HGUC

 今年最初の製作記録となりますハンムラビです。
ところで突然ですが、プラモ好きなら気に入った雑誌作例を見て、「こんな風に作れたらいいなあ」と思わない人はいないでしょう。このサイトでも、HGUCデンドロビウム、PGガンダムなど、雑誌作例をほぼそのまままねっこした展示がいくつもあります。今回のハンムラビも、モデルグラフィックスの2012年10月号に掲載されている吉田かずのりさんのキットレビューを多大に参考にさせていただき製作してます。よって、今回の製作テーマはズバリ「雑誌作例のように作りたい!」です。
ただし、もちろん著作権などを考慮し、雑誌そのままの写真や製作文は掲載しませんのであしからず。

 

1枚目です   10月28日
 
仮組みしてみました。ところで最初に注意点。このキット、股関節のボールジョイント基部がかなり貧弱で折れやすいです。かなり注意して扱ったつもりなのですが、ボールジョイントをはずす際に両足とも折りました(涙)。塗装派の人はご注意を。
それ以外の箇所は形状も良く、相変わらずHGUCスタンダードな出来の良さで、Z時代の変形MSが大好物の自分としてはバンダイにお礼をいいたいぐらいです。
2枚目です    
ここからは製作文を忠実に追っていきます。まず、頭部(胸部?)の後ハメ加工です。『リブを削るとモノアイスリット周辺の強度がかなり落ちるので作業は慎重に』とのことです。教えに忠実に削っていきます。
3枚目です    
『基本的に青い部分の内側のリブを削れば後ハメ可能』とのことですが、黒いパーツの頭頂部と肩口部分のリブを削るとより簡単に後ハメできましたのでご参考まで。
当然雑誌の製作文というのは字数制限もありますので、手を入れた箇所全てを書いてくれるワケではありませんが、このハンムラビの吉田さんはかなり細かく書いてくれているので大変助かります。
4枚目です    
『肩の裏側はリブを残す方向で、外周から1.5ミリほど内側にスジ彫りを追加』ということです。そこで今回作ってみたのがいわゆる『治具』というやつ。2ミリプラ板にデザインナイフの替刃を瞬間接着剤で貼り付けただけのものですが、これで青いパーツにプラ板をひっかける感じで、力をあまり入れず何度もなぞってやると、案外簡単に等幅でのスジが引けました。
5枚目です    
リブには加工したプラ板を貼りました。68ページ左上の写真をじっくり見ると、このような形状のプラ板が貼ってあるのがわかると思います。
6枚目です    
『取っ手のようなパーツは丁寧に切り離し、プラ板を貼り足して整形』です。ここも完全にまねっこ。取っ手部分は青で塗り分けするので接着せず、細い針金を埋め込み脱着可能にしました。
7枚目です    
『鉤爪は薄々攻撃。先端はあえて尖らせていない』です。よってそのように加工。右側のパーツが加工済みのもの。
8枚目です    
『上腕にある丸いモールドは穴と解釈しドリルで開口』です。そのように。
9枚目です    
『大腿部は挟み込み。今回は溝を掘ってディティールとして処理』です。よってそのように(さっきからこればっかだな・・)。
この前購入したスジ彫り道具の『ダンモ』が大活躍する場面です。こういう合わせ目部分をディティールとしてしまうという手法は最近のトレンドですね。
10枚目です    
MA時にスネから飛び出してくるバーニアパーツも作例と同じく市販パーツを貼り足してディティールアップしてます。
11枚目です    
脚部の加工。製作文には特に記載がない箇所ですが、写真でみると合わせ目をスジ彫りしつつもふくらはぎについているパーツの合わせ目は消されているようです。よって、この部分は切り離して片方に接着して整形。それだけだと隙間が空くのでプラ板で奥行きをつけてます。
なお、膝関節付近には肉抜き穴があり、MA時には見えそうだったのでエポパテを充填し穴を塞いでいます。
12枚目です    
足裏も製作文には記載されていませんが、写真で見ると明らかにプラ板加工しているようです。こういう加工をするときは、マスキングテープなどをパーツに貼り、形状に合わせてカットしたものをプラ板に貼り直し、切り出すガイドにすると、元のパーツにピッタリ合うプラ板が切り出しやすいと思います。
13枚目です    
切り出したものを貼り付けたところ、地味な作業ですが、足裏は特にMA形態時に見えやすくなるので手を抜かない方がいいですね。
14枚目です    
背面のインテークの加工は製作文のとおりプラ板で欠けている部分を追加。
塗装やデカール貼りについては、全く同じ塗料や別売りデカールを使うことまではしませんでした(貧乏モデリング?)。ただ、青の濃淡を可能な限り近づけることや、デカールの配置等についてはかなり真似させていただきました。 ということで完成写真をギャラリーにアップしてますので、 よければご覧ください。
こういった製作をするとオリジナリティがなくなってしまうのが難点でしょうが、『定番加工』なる言葉があるように、いい作品の改修ポイントは一部真似しつつ、他の面で個性を出すといったやり方でもいいでしょうね。

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