エルガイムMk−2の製作記録

BANDAI R3 1/100

 ひさびさにガンプラ以外を作ってみることにしました。お題は エルガイムMk−2。発売アナウンスがされて以来、かなり待ち望んで いたキットです。

アニメはリアルタイムで見ていましたが、この主役 デザインは結構衝撃を受けたのを覚えています。三白眼に髪の毛のような コード、人型をはずれたボディラインに物干し竿。既存の主役ロボとは 一線を画したデザインは今でも好きなロボット5本の指に入っております。 (ちなみに1位ガンダムMk-2、2位マクロスVF-1、3位エルガイムMk-2、 4位アシュラテンプル、5位ダンクーガorガンバスター(笑))

前置きが長くなりましたが、キットの出来はバンダイさんの気合いが 感じられるかなりいい出来です。全体のバランスも、繊細かつガンダム系 とは毛色の違うモールドも、素組でも充分以上の満足が得られそうです。 ただ若干気になる部分も数カ所ありますので、そこら辺を少々いじってみます。 毎度決める今回の製作テーマは「異世界のロボットを感じさせる仕上げ」 とし、安易なガンダム系ディティールやデカールは使わないようにします。

しかし今までの製作記録を振り返ると、変形モノが多いですねえ。ここ最近 製作した6作品が全て変形キットとは・・・

 

1枚目です   7月25日
 
仮組した状態です。ダボをカットしつつ、ここまで10時間ぐらいはかかって ます。普通のガンプラMGよりはパーツ数は多いですね。なかなか大変でした。 それになんといってもでかい!比較対象物に前回製作のガブスレイを入れてみましたが、 股下までしか届きません。細い分ボリュームはそんなにないのですが、物干し竿もあるし 飾るには結構スペースくいますねえ。
2枚目です    
続けて仮組みした部分について少々解説。バスターランチャーは長さは30センチ弱はあります。 コッキングと連動して上部がスライドするなど凝った作り。セレクターも可動します。 基本的にモナカ構造なので繊細なディティールの入った砲身や、色の違う 部分の後ハメをどうするか等、いろいろ大変そうです。
3枚目です    
頭部はほぼ問題がないバランス。若干シャープさが足りないような気もします。 パイピング&変形構造のため頭部をはずすには胸部フレームをばらす必要があります。 髪の毛状のパイピングは一度巻くと簡単にはとれそうにないので塗装後に 行うことにしました。
4枚目です    
一次装甲をはずしたHMの素顔も繊細な彫刻でばっちり。シンボライズド コンピューターにはちゃんとマリアの形状が刻印されてます。普段は内部 フレームにはあんまり興味ない方ですけど、エルガイムだけはやっぱり無塗装で 終わらすのはもったいないですね。今回はがんばってみたいと思います。
5枚目です    
ランドブースター(プローラー)は意外にあっさりとしたつくりです。 機首に変形用のスライド機構が仕込まれてます。軽いのでのけぞり防止には いいですね。
6枚目です    
腕は特に問題ないようです。可動指の保持力はないに等しいですが、 固定用ラッチがついてるので問題なし。写真には写ってませんが 無可動の平手は特殊な分割ですばらしい出来のひとこと。
7枚目です    
足はMk−2らしくひょろ長い印象。変形構造のためモモの部分が ちょっと貧弱ですね。変形を殺さずうまく処理したいところ。 ヒザ下の外装にはばらすための分割アレンジが入っています。 設定にはないので消したいのはやまやまですが、かなり大変そう・・・
8枚目です    
脚部フレームも細かいつくりになっています。接地性を高めるための スライド構造が足首フレーム付近についてます。 これを伸ばすと↓
9枚目です    
めいっぱい伸ばした状態。 シリンダー部分を上の写真と比較すると結構わかりやすいと思います。 ただデザイン上の制約が大きく、これをやっても接地性はあんまり変わらない のが悲しいですね。
10枚目です    
後部の腰アーマー(プローラー時には尾翼になる部分)は変形のため 2重間接になってます。妙に貧弱でポロポロとれる印象ですが、 あんまり見えない部分なのでそのままでも良さそうです。
11枚目です    
肩につくバインダーも基本的には良好な形状です。武器庫を開くための ヒンジがかなり目立つのでなんとかしたいところ。表側は設定にある太陽 電池状のモールドが良くできてます。ただ正直劇中での印象は全くないので 黒で塗りつぶす予定です。

以上仮組み状態の説明でした。次から製作に入ります。
12枚目です    
まずはいつもの定番どおり頭からいじっていきます。顔の下側部分を気持ち 削ってシャープにしてます。
耳下の赤いコードは、少し外側にある印象ですので、 雑誌作例でやっていたように耳下に差し込むよう改造。素顔状態にするときには 通常の位置に差し込み直します。
また合わせ目が耳にきていて目立つので、 後側を切り取り前に接着するという定番の加工を施しました。 これにより素顔パーツの耳の部分がはめ込む際に干渉するので、入るように なるまで慎重に削っていきます。
13枚目です   8月23日
 
1ヶ月ほど更新さぼってましたすいません。製作はほぼ毎日こつこつとやってる んですけどモノがでかいので・・・(汗)
胴体部分についてはバランスなど特に問題ないので、多少ディティールを入れたのみです。 MHによくみられるスプーン状にえぐった中にボルトディティールを入れまし (設定にはありませんが)。もちろんヒケの修正などのためペーパーはかけてます。
14枚目です    
足は太股の分割面で3mm幅増ししてます。今回は内部フレームを見せるための装甲脱着 が必要なため結構調整に時間かかりました。前側を幅増しする分には変形上支障は 出ません(5mm以上はブローラーに引っかかるけど)。この修正のおかけで 足のラインがかなり改善されるので、このキットの定番改造と言えると思います。
15枚目です    
バスターランチャーの工作です。仁王立ちで設定画にもある砲身下向きのポーズを とらせるには後部が重すぎて不可能。かの有名なサイト、『模型画廊 松本館』の 作例のように固定パーツを新造するのが一番いいのでしょうが、ここでは後部排莢部分の ダボや見えない部分を極力切り取って軽量化(連動コッキングの内部構造はそのまま) し、砲身内部部分に釣り用の鉛をみっちりと詰めることで重心をとってみました。
16枚目です    
重心バランスがとれているおかげで、手首ポリパーツのテンションだけでも 砲身下向き&上向き等の角度調整が自由にできます。けっこうお奨めのお手軽 改造です。あと色の違う部分の後ハメ加工もほどこしてます。結構簡単に できます。
17枚目です    
手を入れたのはこれぐらいで、あとはヒケ、エッジの修正をやったぐらいです。 外装にはあまり合わせ目はきていないのですが(足にある合わせ目を消すのは いい方法が思いつかず結局断念(>_<))、その分ムーバルフレームの合わせ目は 結構あるので根気よく消しました。
18枚目です    
肩のバインダーも「引き出し式金属ヒンジによる可動」もしくは「開閉をオミット」 などいろいろ悩んだのですが、手を入れてもあまり目立つ部分でもないし、 見慣れてくるとこれはこれでいいかもと思えてきたのでそのままです (まさに妥協の産物)。
以上で基本工作は終了。塗装は設定どおりに塗るだけだと思いますので 今回の製作記録はここまで。完成品はギャラリー でご覧ください。 それから次回作はこのマークUに関連した ものを作る予定です。ヒントは「こちらの飛行モジュールはオマケだ!」 。果たして???

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