SV−51γの製作記録(part2)

HASEGAWA 1/72

さて、ここからがようやく塗装本番です。本体はパール 塗装でやると決めてたのですが、パール塗装にもいろんな種類 があるので、自分の中で理想の機体色をしっかりとイメージ しておく必要があります。今回の自分の理想は、基本的には箱絵 のような色合いで角度によって紫の光沢がキラっと光るような 感じです。これを再現するのに適した方法を、HJライターの パール石川さんの記事や、原型師の相田和与氏のサイト 「うさPハウス相田和与の部屋」 の塗装こきまくり講座を参考にしながら探っていきます (なお、パール塗装のやり方を勉強したいと思っておられる 方は上記リンクへジャンプされることをお奨めします)。  

 

18枚目です   7月21日
 
合わせ目消しを行い、マスキングして普通のホワイトを吹いてます。 プラへの食い付きが心配なところですが、そのために細部を事前に 塗装してマスキングの必要を極力減らしたので、剥がれる心配は 少ないはず。ホワイトは購入時の2.5倍ほど薄め、5回ぐらいに 分けて吹き付けを行ってます。MG誌などでは3〜4倍に薄める のを推奨してますが、あまりに塗装時間が長くなってしまう ので、多少濃くしてます。それでも丸二日はかかりますが。
19枚目です   7月24日
 
機体色のテストピースをいくつか紹介します。 まず試したのは1コート式パール法(しつこいようですが、 技法の説明やその特性などは上記参考サイトにあります(^_^;))。
@はクリアーレッドにクリアーブルーを少量いれたものに、 ボークスのパープルパールを混入したもの。
Aは@のパールをホワイトパールに代えたものです。
正直写真でパールの違いを出せるほどのウデはないので、 あんまり参考になりませんが、@Aとも、冒頭に説明した自分のイメージする機体色とはかけ離れていたので ボツ。やっぱりこの方法はクリアーだけで色を作りあげなきゃ ならないので、今回のピンクとも紫ともつかない微妙な 機体色には合わなかったかも。
20枚目です  
次にためしたのがパール塗装の主流ともいうべき 2コート式パール法。
Bはピンクにクリアーレッド、微量のパープルで作った下地 の上からMrカラーのピンクパールを吹きつけ。
CはBの下地の上からボークスのをホワイトパールをクリアで溶いたものを吹きつけ
DはCのパールをパープルパールに代えたものです。
Dの塗装がもっとも理想に近かったので採用決定です。 本当ならクリアーまで塗装して色を見るべきでしょう。 クリアーで粒子の反射は格段に上がります。
21枚目です  
調合した塗料を吹き付け。と全体吹いてみて大失敗に気が ついてしまいました。混色にクリアーレッドを大量に使ったため、 ムラがかなり出てしまったのです。こんな当たり前のこと に後で気がつくとは・・・塗り直す気力はありませんでした。 多少はパールコートでごまかしが効きますし。
22枚目です 7月25日
 
パールを全体に吹いて十分に乾燥させ、どきどきしながらマスキングを剥がしましたが、思ったより 塗膜の剥がれはありませんでした。多少のリタッチを行い、 エナメルのハルレッドでスミ入れ。写真はまだふき取りをする前のもの。
23枚目です  
デカールを貼り込んでいきます。なんせ黄色のラインが いっぱいあるので、一日かけても全部貼れませんでした。 デカールの目立つ余白は切り取りつつ、持つ所を残しながら 順番を考えて作業を行います。集中力のいる部分ですが、 目に見えて完成型に近づく最も楽しい作業でもあります。 注意点としては、翼のラインデカール。一枚につながって 一見貼りやすく見えますが、慣れていないとその大きさに 確実に失敗します(こっちを引っ張ればあっちに皺が寄る の繰り返し)。5〜6コのプロックに小分けして 貼って行く方をお奨めします。
全部貼り終えたらマークソフターを使って細部に馴染ませ、 一週間ほど完全乾燥させます。
24枚目です  
全体にスーパークリアーを吹きます。リフトファン部分や 着陸脚等はつや消しクリアーで。乾燥したらミサイル等 を接着します
ということでようやく完成。やっぱ普段ガンプラばかり 作ってると、馴染みのない作業工程で結構疲れましたねー。 完成品はギャラリー に展示してますのでよかったらどうぞ。

part1

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